先日一人で車に乗って出かけた際のこと。
行き先がないので得意のブックオフめぐりでもしながら少し遠くへドライブにでも行こうということになり、とりあえず最初は近場で、と馴染みの店舗へ。青空駐車場に駐車して、店内へ入った数分後。何も買わずに出てきた僕がドアを開けて運転席へ入ろうとした時、誤って膝をハンドルにガンッと打ちつけてしまった。
そのことに対しては「あ、やっちゃった」くらいのことしか思わなかったのだが、さて次へ行くかと思いキーを挿して回そうとしたその時、一気にことの重大さを思い知ることになった。
何とキーが回らないのである。慎重に回そうとしても、ガチャガチャと乱暴に回そうとしても、うんともすんともしない。
明らかに原因は自分の膝である。間違いない。ハンドルに強い衝撃を与えてしまったことで、何らかのロックがかかってしまったのだろうとすぐに思い当たった。しかし一体どうすればそのロック状態が解けるのかが全くわからない。脳裏に「JAF」の文字が浮かび、額を汗が伝う。僕の冒険はこんな開けた平日でガラガラの駐車場で終わってしまうのか、そう思うと何とも物悲しいというか切ないというか、何よりも車が動かなくなってしまったという絶望感で一杯になった。
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JAFって高いのかなーとか、これくらいのことでも駆けつけてくれるのかなーとか、その日は夏の特に暑い日だったので早くエンジンかけて冷房にあたりたいなーとか色々なことを考えながら車の外で茫然としていたが、そう言えば僕は現代人なのでわからないことはすぐに調べることが出来る。
iPhoneを取り出して「トヨタ キー 回らない」で検索をかける。我ながらくだらないことこの上ないキーワードだと思うがそんなことも言っていられない。これでどうしようもないということになったらもうJAFなのである。
すると意外にも僕と同じような理由でハンドルが回らなくなってしまった人は結構いるらしく、質問サイトで「ハンドル回らない! 助けて!」のようなものを多数見つけることが出来た。しめたと思い何か良さ気なものを一つ選んで開いてみる。そしてそれに対する回答は
『ハンドルを左右に動かしながらキーを回してみてください』
ほう、早速やってみるか。とその通りにしてみると何とキーが回りエンジンがブオン! すごい! 吹きだすエンジン音と生ぬるい冷房の風に僕は感動すら覚え、一人の車内で思わず「うおおおおお!」と叫んだ。
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そんな訳で僕の旅は終わらずに済んだ。やはりインターネットはすごい。そういう結論でいいのかわからないが、とりあえずインターネットはすごいので、これからもどんどん頼っていきたいなと思った。ハンドル蹴っちゃってキーが回らなくなった時は是非ハンドルを左右にガチャガチャしながらキーを回してみてください。きっと効果てき面。そういうようなことがあって今はその時の旅で買ってきた中古プレステソフトで遊んでいるけれどそれはちっとも面白くない。まあ別の話。
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買ってきたラクガキ王国で作ったラクガキ。図体がでかいせいで手足が細くて小さい。可愛くないので愛着も特にないし名前も適当につけたので忘れた。
