先日の朝、イクラをごはんに乗せて食べている時に気がついた。あれ、これごはんをたくさん噛むためのすごくいい方法じゃないか? ということ。
イクラっていうのは基本的に周りの薄皮を破って中身の液体を味わうものであって、口にいれたイクラは全部噛みつぶさないとせっかくのイクラを無駄にした感がすごい。だから僕はごはんと一緒に口に入れたイクラをちゃんと噛みつぶすために、口の中でイクラを探してごはんを噛み噛みするわけだ。これはすごい発見。だと自分で思っている。僕はかなり食べ物の噛み方が足りないらしいので、これは噛む回数を増やすためにとても有効な方法だなあと家族の食卓で一人考えていた。
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母の実家は港町なので、たまに祖父母から海産物が届く。僕はかなり小さな頃から自分で骨を取ってお魚を食べさせられていたので、とても綺麗に焼き魚を食べることが出来る。しっぽをつまんで背骨と頭部だけになった魚をプラーンのような状態にしてうっとりとすることが好き。
魚はもちろんだがごくまれにエビやイクラが届くこともある。エビと言っても小さくて商品にならないようなものだし、イクラも少量ではあるが、そうは言ってもやはりエビ様イクラ様、エビはみそ汁にして頂くのが絶品、イクラは醤油漬けにしてごはんにのせる。
そういうイクラは回転寿司とかで出てくるやわやわなやつ(皮がやわくて球の形を保ててないやつ)とは違って、かなり中身が突っ張っていて噛んでも結構反発してくる。だからこの件のために食べるにはうってつけのやつだ。口の中で「とうとう見つけたぞう」と歯を立ててみても結構その反発で弾かれたり、つるんと滑ってどっか行ったりしちゃう、そうしている内に噛み噛み回数はどんどん増していって、噛む回数を増やすことで得られる恩恵がすごい溜まってくるという寸法です。ただこの方法の難点はそういう上質なイクラを手に入れなければならないということであって、もうすっかりイクラも無くなってしまった今では夢の話だったのさという感じでごはんを飲む飲む。
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その方法に気付いてからは、たくさん噛むことに慣れないせいかなんだかむずむずとしていた。口の中でごはんがべちゃべちゃになっていくことにどうも違和感がある、食べ物としての形を保てないようになってから喉を食べ物が通っていくことにどうしても首をひねってしまう。
そういうあまり良くない性質を持っている僕が編み出したのが、あらかじめイクラだけを口の中に入れ、その全てを噛み潰してからごはんを口に入れるというもの。そうすれば口の中で、ごはんの海からイクラを探す手間が省けるし、口の中に入っているのがイクラだけだと噛んで潰すのが別にむずかしくない。おおこれはすごい発見だ、と気付いて実践してみて、結果に満足。またいい気分でイクラを食べだす僕自身に「それでいいのか」と思ってお後がよろしいようで、のようなうまい話のタネになりそうな話。と思ったけどこれはお後がよろしいのか。
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こういうビンに入って売ってる鮭フレークっておいしいよね。僕は水気が飛んでぱっさりした鮭を固めに炊いた冷や飯に乗せて食べるのが好きです。冷や飯がすごい好き。
